月の歴史講座

■ 最近の記事

■ カテゴリー

■ 最近のコメント

■ 最近のトラックバック

■ プロフィール

月

Author:月
歴史好きが高じて、ついにこんなサイトを立ち上げました。
暇つぶしに見てくださいませ。

■ カレンダー

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
『ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず』
ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず〈上〉 (新潮文庫)
塩野 七生

ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず〈上〉 (新潮文庫)
ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉 (新潮文庫) ローマ人の物語〈29〉終わりの始まり(上) (新潮文庫) ローマ人の物語〈30〉終わりの始まり〈中〉 (新潮文庫) ローマ人の物語〈31〉終わりの始まり〈下〉 (新潮文庫) ローマ人の物語〈26〉賢帝の世紀〈下〉 (新潮文庫)
by G-Tools

ローマのインフラ-街道、橋、水道、医療、教育-について。

すべての道はローマに通ずと言うけれど、これは逆で、すべての道はローマから発している。
ローマが拡大すると、新しい地域まで道を通す。
直線で一本通すわけではなく、他の街を経由したり等々複数の道を通す。
軍団兵をおいて植民した拠点にも通す。
そうやって出来上がった道、拠点が現在のヨーロッパにそのまま受け継がれている。
橋は街道の延長として作られ、高低差のないように建設される。
上下水道も完備し、公共の水道はタダ、私有地に引き込む場合は有料としている。
インフラの提供は国家の役割とされ、あるいは有力者による提供もなされる。
そしてローマが平和を維持している間はメンテナンスが滞りなく行われていた。

ローマは多民族国家であったが、勝者が敗者を支配するというのではなく、敗者をローマ化し、同化していくという特色があった。
ローマ街道網ができあがることで、帝国内の人・物の流通が活発になり、同化に資するという側面もあった。
民族自決の原則のもと、紛争が絶えなくなった今日とは一線を画す。

ローマのインフラの整備は国家のみが負担するのではなく、地方、私人それぞれが負担した。
公共のために何かをなすことは名誉と考えられており、地位の高いものが私財を投じて建築物や街道等を提供することは名誉と考えられた。
また、彼らの自尊心を満足させるために、それらに彼らの名が冠されることも当然のこととして受け止められていた。

カエサルのときに、医師と教師は一代限りながら市民権を与えられることとなった。
聖職だから、ということではない。
当時にあっては市民権がある方が有利で、医師と教師の数は増えた。
増えるということはそこに競争が働く。自由市場である。
カエサルは、競争原理を入れることで、質の向上と妥当な線での対価の落ち着きを企図したのかもしれない。

文庫版しか見ていないが、カラー写真・地図が多数掲載されていて、見る価値があると思う。

さて、ハード面・ソフト面のインフラを整備し、維持していたが、それも平和であればこそである。
内戦、蛮族の侵入により余裕がなくなったローマはインフラ整備もままならなくなる。
インフラが有効に機能しなくなれば、ますます国力の維持が困難となる。
こうしてローマは下り坂に入っていく。
次巻。



メモ。

「貧しいことは恥ではない。だが、貧しさに安住することは恥である」ペリクレス
「貧しき人は幸いなれ」イエス・キリスト
キリスト教の「慈愛」は、近現代になると「人権」にとって代わり、医療もまた「公」中心の担当分野と考えられて現在に至っている。そして教育のほうも、「私」中心主義から「公」中心主義に移行したという点で、医療と似ていたのであった。
(文庫版28巻140ページ)
スポンサーサイト










管理者にだけ表示を許可する


トラックバックURL:

■ 目次

目次はこちら

■ アニメーションの見方

アニメーションの見方はこちら

■ ブログ内検索

■ amazon

■ リンク

このブログをリンクに追加する

■ 歴史サイトリンク

■ RSSフィード


copyright 2005-2007 月の歴史講座 all rights reserved. powered by FC2ブログ. designed by マンション購入記
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。